2009年06月01日

国民政党に脱皮

1月22日(木)、第50回参議院議員木俣佳丈朝食勉強会で講演しました。今回は50回目の記念すべき講演会で、私自身が講師を務めたわけです。私の信条とこれからの政界の動きをテーマにお話をさせて頂きました。

振り返ってみますと、第1回朝食勉強会が開催されたのは、最初の参議院選挙に当選して2ヶ月後の1999年9月28日でした。講師は財団法人日本格付研究所主席審査役三國仁司氏で、テーマは「中小企業をどう見るか」でした。皆さんのご支援により以後ほぼ2ヶ月に一回の割合で開催されて、50回になったわけです。講演の最初に、第1回からほぼ全ての朝食勉強会に参加して下さっているキッコーマン株式会社取締役副会長茂木賢三郎氏や「フォーブス」日本版諮問委員・石原一子氏、連合副事務局長逢見直人氏等を前にして、これまでの朝食勉強会に出席して下さった方々、そして第50回の朝食勉強会にも出席してくださっている方々にお礼を申し上げました。参加して下さっている皆様から頂戴してきた苦言と助言それに提案と励ましが私の政治活動の原点となっています。また法案の構想・作成・修正等に大きな手助けを頂いております。本当に有難いことだと思っています。 

1月5日から始まった通常国会から、参議院幹事長代理を務めています。幹事長代理の仕事は会社の総務課でやるようなことです。また苦情処理のような係もしています。各党とのやんわりとした野党共闘の窓口などもやっています。それに大学卒業後勤務していた経団連を中心とする諸団体と税制等の法律・規則に関する交渉もさせて頂いています。 

これからの政界の動き
これからの政界の動きについて、私の見方を次のように申し上げました。一言で言えば、2009年は、後で振り返ってみると自民党がなくなってしまった年になるという予測をしています。現在の衆議院議員の任期は今年の9月10日までです。6月3日が会期末となるこの通常国会が大幅に延長され、例えば、3か月、4ヶ月、5か月も延長することもありうるのです。意外と知られていないことですが、会期が延長されると衆議院議員の任期もそこまで伸びます。衆議院の解散についてですが、麻生さんが解散するのか、次の総理が解散するのか分かりません。どちらにしても、次の衆議院総選挙が行われた後は、自民党の議席は大幅に減ります。百に近い数が減るものと見ています。もしかしたら、本当にもしかしたらですが、解散・総選挙の前に瓦解するという状況もあり得ると思っています。 

自民党の制度疲弊
民主党が政権を担ったら、日本が直ぐにバラ色になると申し上げるのではありません。しかし、民主党には元気で正義感に燃えて政治を良くしようと考えている人間が、自民党よりは圧倒的に多いのは間違いありません。政治に職業として携わっているのではなく、自分の使命、ミッションと思って頑張っている人間が絶対に多いのです。そういった意味で、ぜひ期待をして頂きたいと思います。私は、民主党の課題は、一日も早く国民から愛される国民政党に脱皮していくことだと思っております。そのチャレンジの時であると思っています。私は、自民党が悪いとは思っていません。簡単に言うと、自民党の制度が疲弊している、疲労しているのです。進化理論で有名なチャールズ・ロバート・ダーウィンは、強いものが生き残るのではなく、変化に対応出来るものが生き残ると主張しています。故・高坂正堯京都大学教授は「資源乏しくて海に囲まれて海路に恵まれているその国では、資源に乏しいが故に知恵を絞る。その知恵を絞って商業が発達し、富む。しかし、その国は次第に自惚れて、変化に対応する対応性を失った時に滅びる」という趣旨のことを「文明が衰亡するとき」で書いています。今の日本を見ると、変化への対応が非常に遅れていると思っています。長い自民党政治のなかで生まれ育った様々な政策の中身、実施方法等々が、今では時代のニーズと合わなくなっているのです。制度の小手先の手直しではもう対応出来なくなっているのです。制度疲労を起こしています。 

私が取り組んでいる政策
さて、私は、私自身が取り組んでいる政策や取り組むべきだと考えている身近な政策を下記に列挙します。1)多元的な価値感が許容されてきた日本文化の維持発展日本の社会は多様な多元的な価値感が許容されてきました。そうした価値観を持つ日本の文化を維持発展させていくことが、国際的な交流がますます広がる中で、益々重要になると思います。2)  質素・倹約の精神を今日の生活に甦らせるゴミ問題等の解決には、日本の伝統である質素・倹約の精神を今日の生活に甦らすことが肝要です。ゴミになりそうなものを安易に大量に生産・消費・廃棄することを容認する考え方・習慣・態度を改めるべきです。3)  非正規労働者の労働条件の改善非正規労働者(パート・アルバイト・派遣・契約・嘱託)比率が、1990年の20.0%から2008年の33.9%へと大きく上昇し、3人に1人以上が非正規労働者となっています。20歳から24歳の層では、正規雇用と非正規雇用の割合は、53対47ぐらいです。大体半々です。非正規労働者は、正規労働者と比べると職業能力開発の機会が少なく、賃金もあまり上昇しないなどの問題点あります。従って、非正規労働者も正規労働者と給与や能力開発等で同じ待遇を受けれるように法整備を行うとか、本人の意思でなく非正規労働者として働かざるを得ない状況に陥っている方々が正規労働者として働ける環境を整えます。4)  ワーキングプアをなくす「平成19年就業構造基本調査」によると、年収が200万円以下の就労者(いわゆるワーキングプア)は1,622万5,300人で就業人口総数の31パーセントを占めています。フルタイム で働いてもギリギリの生活さえ維持が困難、もしくは 生活保護 の水準以下の 収入 しか得られない職場状況を変える仕組みを作っていきます。5)  不登校や引きこもりをなくすために不登校や引きこもりをなくすために、民間の知恵と行動力を大いに応援していきます。6)  開発途上諸国で活躍している日本の青年・NGOを応援します日本の青年が、開発途上諸国の貧しい方々の教育・保健医療・福祉等の向上のために懸命に活動する中で得られることは、彼らのその後の日本での生活・仕事に大いに役立つています。だから、私は、青年海外協力隊(シニア海外ボランティアも含む)がもっともっと多くの国・地方で活躍するように、定員の大幅増を訴えています。更に、手弁当で開発途上諸国の貧しい方々の教育・保健医療・福祉等の向上のために活動している日本のNGOを応援します。 

雨の日の友人になりたい
近代日本の資本主義を作った渋沢栄一翁によると、人には2種類あります。一つは自分のことを第一に考え、社会のことを第二に考える人です。もう一つは、社会のことを第一に考えて自分のことを後にする人です。私は、後者の社会のことを第一に考え、そのために汗を流す人になりたいと思い、そのように動いてきました。強くなければ生きられない優しくなければ生きる資格がない」というレイモンド・チャンドラーの作品の中の名台詞があります。その言葉が投げかけているメッセージは大事です。私は、自分がすごく苦しい時にでも、近くの、周りの人に優しい言葉をかけられる人間になりたいと心がけています。政治家として、そういう人間が沢山育っていくような環境、雰囲気を作ることも大切であると思います。民主党幹事長鳩山由紀夫先生は、友人には2種類あると言われています。晴れの日の友人と雨の日の友人の2種類です。私を支えてくださっている方は、雨の日の友人です。私も皆さんにとって雨の日の友人になりたい、なれればと、私の気持ちを述べさせて頂きました。世の中は皆の社会です。ですから、皆が少しずつ、遠慮をしながら、皆のため分け与え、共有する気持ちを持って生活出来れば素晴らしい社会となります。日本がそうした社会であるように、個人として、参議院議員として精一杯貢献していきます。生きることは愛することです。愛されるのではなく、愛することなのです。そういう気持ちを皆さんと確かめ合いながら今年の一年も頑張って参りたいと存じます。宜しくお願い申し上げます。 
posted by 木俣佳丈 at 19:04| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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